9月の月曜のある日、夜3時前にふと目が覚めたので、すぐ寝るのも勿体無くとりあえずリグに向かってみた。秋に入ってヨーロッパの中波局が良く聞こえている~そんな情報が入っていたので、ダメ元でダイヤルを合わせてみた。我が家ではなかなかヨーロッパの中波局までは入らず、あまり期待していなかったのだ。まずはと思い1422kHzに合わせると、いきなりドイツ語が聞こえるではないか!初めての経験である。これまでも何度となく月曜早朝中波DXをやってきたが、これまでは一度も聞いたことがなかったのだ(そもそもワッチの頻度は全然低い)。しかも信号はかなり強い。そこで夢中になってその他のヨーロッパ中波局の常連チャンネルにダイヤルを合わせると、1179ではR.Swedenが、1053では何とルーマニアのR.Iasiまで入っていた。こんなチャンスはそう簡単には遭遇できないであろう。実際情報交換の掲示板には「こんなに強いのは初めて!」という書き込みが上がっていた。そこで2台のリグとICレコーダーを駆使して、夢中で録音した。3時正時にはやや落ちたものの、早口の"Deutschlandfunk"のアナウンスはしっかり取れていた。

 せっかくIDも取れたので、R.Swedenと同様レポートを送ってみた。それに対する返信がこれだ。1422kHzの記載が嬉しい。太陽活動低迷期最後の2008年のDXシーズンは、これまでになかった面白い受信体験をさせてくれている。