記念すべきベリカード第1号である。北京放送は私の海外放送初受信局でもあり、いろいろな意味で想い出深い局である。当時覚えているのは、同局に受信報告書を送る際の住所が「中華人民共和国北京市」だけであったこと。本当にこれだけで届くのかと不安になったものである。またその頃は航空便で送るということは何か贅沢なことのような気がして、船便で送ったことを覚えている。正確な記憶がないのだが、結構価格差があったのではないだろうか。

 最近のことは分からないが、この頃はベリカードの他に「切り絵」を同封してくれていたし、また局からの手紙も入れてくれていた。が、内容は放送と同様に硬く、当時中学生の自分が読んで面白いと思える内容ではなかった(今でも面白くないだろう(笑))。更に笑えたのは私が「自由中国の声」について受信報告で触れていたようなのだが、これに対するコメントとして「(同局)は中国人民からとっくに見放された蒋一味の放送局です」とあったこと。どうでもいいけど国営放送からの返信で「一味」はないだろと、中学生ながら感じたものである。