本来であれば「BBC Asia Relay Station」と表記すべきなのだろうが、口惜しいのであえて「BBC」とする。それはその昔BBC本局のベリをゲットできなかったという、苦い思い出があるからである。BBCは自分のBCLの原点に最も近い局のひとつである。早くから受信してイギリスからの電波に感激し、日本語放送の中ではかなり聞いた局の部類に入ると思う。R.Australiaと並んで、若いリスナーに対してフレンドリーな印象があったせいだろう。9725とか11955とか当時使用していた周波数は今でも覚えている。そしてベリカードをもらうべくレポートを出したのだが、残念ながら返信は来なかったのである。
今から思うと誤字だらけで字も汚く、局員も返信する(読む)気にならなかったのかも知れない。覚えているのだが「小沢征爾」のことを「正二」とか書いていたこと。もっとも今でも「征爾」は調べないと書けないが(笑)。局員もこんなレポートが毎日山と来るのだから嫌気がさしていたのだろう。いずれにせよ返信は来なかったのである。
2000年にBCLを復活してみると、とうの昔に日本語放送は終わってしまっていたし、ベリカードの発行もなくなっていた(もっとも知らずにWSを聞いて本局にレポートを出してしまったが)。もう一生BBCのベリは入手できないのだなと諦めていたら、赤林OM「月刊短波ホームページ」に、極東中継局にレポートを出せば中継局発行のベリがゲットできるというのが紹介されていた。中継局でベリを発行するという話は聞いていたのだが、どうせショボいのに違いないと勝手に決め付けて、あまり関心を持っていなかった。ところが短波HPで写真を初めて見たのだが十分立派なベリであり、中継局とは言えBBCのロゴマークも入っている。これならゲットするしかないと、速攻でレポートを出したのであった。(赤林OMに感謝!)
BBCの他SLBC、国連放送、R.Veritasなどベリをゲットできぬまま日本語放送を終えてしまった局が何局かある。これらを集めることで、失った20年(BCL中断の期間)を少しでも取り戻していきたいと思っている。