BCLを復活してから海外に行く初めての機会だったので(商用)、少々重かったがラジオを持って行った。行き先はアメリカ/ラスベガスなので、2002年のシーズンから聞き始めた北米中波をSINPOオール5で聞くことが最大の目的となった。ロサンゼルスで乗り換え時間が5時間もあり、早速ICF-2010の電源を入れると・・・当たり前のことだが北米中波がガンガン聞こえた。普段はかすかに入感する電波に神経を集中して耳を傾けていただけに、これは感激だった。わずか8日間ほどの滞在でありオフの時間に限定されたが、ここぞとばかりに聞きまくりレポートを書いた。

 とは言え内蔵バーアンテナでの受信であり、良好に聞こえるのは地元ラスベガスのローカル局か、せいぜい近隣の州の大出力局くらいである。合計10通ほどレポートを書いたが、残念ながら返信が得られたのはこの3局だけだった。しかも680KNBRはサンフランシスコ、1070KNXはロサンゼルス、770KKOBはニューメキシコ州アルバカーキの局で、肝心のラスベガスの局からはなしのつぶてであった。しかし返信は余禄のようなものであり、あくまでも受信すること自体が面白く、現地受信の楽しさを十二分に味わうことができた。

 次回海外に行くのはいつになるだろうか。ただ航空運賃は随分安くなったし、英語はBCLのお陰(?)で多少なりとも理解できるようになったし、海外旅行は昔のような大仰なものではなくなりつつある。何とか時間を作って出かけて行って、各国でこの感激を味わってみたいものである。