12/31 今年は家内の実家に行かないことになったので、自宅でのんびりした大晦日を迎える。時間に余裕があるので、色々と細かいことをやる。まずはアンテナの整備。12/25に同軸ケーブルを交換しOKと思ったのだが、どうもゲインが低い。中波帯は1500kHz以上の高い周波数は弱いし、短波帯も冴えない。アンテナ自体はおかしくないか?そう思ってチョイペ用のALAに接続し直してみる。すると・・・げげ、全然違うではないか!旧ALAは長期間の使用で、本体自体が経年劣化していたようである。そこで本日旧本体を取り外して、チョイペ用ALAに切り替える。これでOKかな?何せ常連すら聞こえなくなっていたのだから、ますますやる気が無くなっていたのである。ようやく復旧したとは言え、ノイズが増えて環境も悪化したなぁ。

・それと今日は先日のペディで受信したKWOD、KHAR、KHATの3局にもレポートを書く。その後はコピーしたきた「世界の放送」の近隣諸国の放送概況を読んだりする。ああ、いいなぁ、こういう一日。最終日はBCLデーだった。

12/28 本年の業務は午前中で終了。お昼から納会で13時半過ぎには酔っ払って真っ赤な顔をして退社。このまま真っすぐ帰宅しても勿体無いなぁ・・・と思っていて、ふと図書館に行くことを思い立つ。ラジオ系の資料で買うほどではないが読みたいものがあり、それが図書館にあることが分かっていたので、そのうちに寄ろうと思っていたのだ。いつかなんて言ってないで今日行ってしまおうと決めて、横浜から自宅に向かわず根岸線に乗り換えて、桜木町に向かう。歩いて10分ほどで神奈川県立図書館だ。

・読みたかったのはNHKデータブック「世界の放送2010」である。世界各国の放送概況がコンパクトにまとめられた資料集だが、今後の研究テーマとしてまずそうしたものが知りたかったのだ。貸出は出来ない資料なので、必要なページを全部コピーする。ついでに、この資料を探してもらっている時に、職員の人が勘違いしてBCLブーム時代の同名の書籍を出してくれた。折角だからしっかり読んでみようと、こちらは貸出可能だったので借りて帰る。

・久々の図書館はとても楽しかった。そして驚いたのは職員の人達の対応が非常に良いことである。皆丁寧で笑顔で、まるでサービス業の人のようであった。昔良く見たつっけんどんな人など見当たらない(笑)。多分運営は民営化されているのだろうと勝手に納得。ちなみに書籍の貸出も返却も、より便利なターミナル駅である横浜駅近所で出来るようになっていた。帰宅してからそんな驚きを長女に語ったら、「(貸出・返却が最寄の支所で出来るのは)そんなの当たり前」と一笑に付された。俺が浦島太郎なのか・・・(汗)。いずれにしても久々BCL書籍熱に火が付いて、また色々探して実際に読んでみようと思った。

12/25 遂に意を決してアンテナの整備を行う。どうもここ最近信号が弱い-特に中波の高いところ-気がしていたので、とても気になっていたのだ。それはそうだろう。ALA-1530は設置してから9年は経つ筈だし、この間同軸ケーブルも替えたか替えなかったか・・・定かでないといった具合なのだ。そこでとりあえず同軸を替えようと、一旦アンテナを下ろす。この作業に着手するのが実に憂鬱だったのだ。3階のベランダからBSアンテナ用のマストを利用して設置してあるのだが、欲張って高さを稼ごうとしたので脚立に登らねばならず、高所恐怖症の私的には滅茶苦茶怖い。ALAのマストにはステンレスパイプを使っており、結構重い。しかもこの日は風が強く寒い。ローテーターのネジはさび付いているし、泣きそうになりながらやっとの思いで一旦下ろす。そして改めて今度は高さを下げ、マストもステンレスでなくアルミの軽いパイプに替える。そうして安全に再設置し聞いてみると、とりあえず良くなったように思う。自宅でハードなDXをすることはもうないと思うが、最低限の局を聞くための設備はこれで復旧したようだ。

12/13 ↓についてMLで問い合わせたところ、すぐに返信を3氏からレスを頂く。日本人の耳ではとても聞き取れない音声を聞き取ってくれて、両局ともどこの局かを解明してくれた。それによると1240はSanta Maria,CAのKSMX。オタワのBarry氏は"I think I hear a "KSMX, Santa Maria" ID near the beginning of your clip."と、シアトルのChuck氏は"I hear "Santa Maria" and then "a service of El Dorado Broadcasters". On the web, Santa Maria is listed as "ED Brioadcasters" so this is definitely them."とコメントしてくれた。あの10秒足らずのファイルからこれだけの情報を拾ってくれた。さすがネイティブのDXerだ!同じく1390はSalem,ORのKWODであった。こちらもBarry氏が"About 5 seconds into the clip, I hear a "KWOD, Salem" ID, which fits with the ESPN format".とコメントしてくれた。もう1名のDXerもKWODを追認してくれた。なんと有難いアシストか!特にKSMXは1240という周波数もレアだし、出力は僅か1kWだ。「期待したほどでもなかった」などと書いたが、それなりに難しい局が取れて嬉しい。早速レポートを書こう。

12/11 今年最後のペディに外房に出掛ける。今回はT師と2人だ。冬至に近い今はフェイドインも一年で最も早いので、15時ワッチ開始を視野に入れて11時に横浜集合。いつもの通りアクアラインルートで向かう。この日は12月とは思えない暖かさで、車内ではセーターも脱いでシャツだけになる。現地に着くとS師が改良しセッティングインストラクションまで作って下さったΔフラッグアンテナを設置。非常に簡単かつ美しくセッティングできた。感謝!アンテナからのフィードも最短で引き込む。最後にテントを張りリグをセットして、滑り込みで15時に間に合う。

・本当に15時には色々入っており、さすが外房だ。かつ常連局は信号もそこそこ強く、これは面白い結果が期待できるのではないかとワクワクする。15時から18時まで30分毎に5ずつ録音したが、バッテリーの残量は余裕があった。よしよし、今回も上手く行ったぞ。陽が落ちるとさすがに少し寒くなったので、カセットコンロをつけるとすぐに暖かくなる。18時に終えると手際よく30分で撤収し、帰路に着く。帰りの道中もT師と色々BCL談義をしていたら退屈することもなく、横浜には20時半頃に到着。それから一人になった車内のカーオーディオのボリューム全開で、竹内まりやを聞きつつ自宅に向かう。低音を聞かせて背中から感じる低音が、ボディーソニックのようで心地良い。車の運転が好きなので、外房くらいはドライブ感覚で楽しいのだ。

・今回は2人でちょっと寂しかったがやはりペディは楽しい。受信も楽しいが受信の合間の、そして往復の道中の仲間との会話が楽しい。自宅で全くラジオを聞かなくなってしまった私のBCLの楽しみは、このペディと仲間と集まるオフの2つだ。これらがなかったらとっくにリタイアしてしまっていただろう。今年は7回しか(ボウズに終わった近所チョイペも含めると8回)行けなかったが、面倒臭がらずにどんどん行こう。やっぱりこれが自分の活力源なのだから。

・ところで今回の受信成果は期待したほどでもなかった。現時点に置ける解析結果は、My firstは620/KTGL Homer,AKと1210/KHAT Laramie,WYの2局に留まる。この他には1620/R.Rebeldeのアナウンスがクリアに取れたこと、以前耳では聞き取ったものの録音し損ねた590/KHAR Anchorage,AKが今回はしっかり録音できたのが成果か。12401390でも何か聞こえており、何とか確認したいところなので、これはネイティブの助けを得てみたい。期待したほどでもないとは言っても、下から上まで未確認を含め89局の入感を確認できるのだからやはり面白い。ちなみに昨年11月21日のログを見返したら、このときはかなりコンディションが良かったのだろう。同じく119局の入感を確認している。このときはマニトバ/サスカチュワンのCBCやアイオワのWHOなども受信できた。いずれにしてもそろそろ受信できる局が固定されてきており、いつまで外房で満足できるのだろうか?何かしら新顔があるので、もうしばらくは楽しめそうな気がするが・・・

  私とT師。右はリグの配置だが、PCの左側に7030、右側にPERSEUS(USBは右下に差し込む)、そしてマウスはプラケースの上にクリアケースを置いて滑らすのが私のベストレイアウトである

12/3 S師、I氏と3人でアキバで飲む。この3人の取り合わせは初めてで異色とも言えるが、私はこのトリオに並々ならぬ期待感を抱いていた。お二方ともに人としてのダイナミックレンジが広いと言うか、硬派軟派共にOK、話題豊富で話が面白いという共通点がある。どちらかと言うと平素つるんでいるS師-私ラインがI氏を迎えて毒舌放談を引き出そうというのが本日の狙いであった。そしてこの目論見はズバリ的中し、異常な盛り上がりを見せる。基本的にS師、私はペディでしかラジオを聴かないし、I氏はもっぱらハム専門だ。だからそちら方面での接点は皆無と言って良く、話題は業界人事消息、オヤジギャグ、エロネタなど極めて下世話な話題に終始する。思った通りだ。趣味の友達は年齢も仕事も関係ないので、基本的に何を言ってもOKなので無茶苦茶楽しい。あっという間に時間が過ぎてお開きとなる。こりゃ日帰りじゃダメでしょ?次回は宿泊でやらなきゃね。

・ちなみに↓のハイカットフィルタは、当然のことながら動いていない。気長に直すしかなさそうだ(涙)。

11/28 苦節5年、ハイカットフィルタの配線が遂に完了。「完成」と言えないのは、怖くて未だ電源を入れていないためだ。本当にちゃんとできたのだろうか?今一度きちんと確認した上で、電源を入れてみよう。煙が出るのは怖いから(笑)。

11/15 先日レポートを出したKINSより返信が来る。しかしながら一見QSLレターに見えたロゴ入りカラー用紙は単なる番組表。担当者が名刺の裏に書いてくれた「You heard us!」が唯一コンファームの証の模様。何じゃそりゃ!でもまあくれただけいいかと、QSLとして喜んでファイリングする。

11/13 近所のHard Offで通信型受信機を発見。ジャンクコーナーで売られていたのはKenwood R-5000。いかにも通信機らしいスタイリングも好きだし欲しい気もするが、ジャンク扱いで5万円って言うのはちとボッタではないのか?「電源入りました」と書いてあるから恐らく使えるのだろうが、万一性能が落ちていたらどうするつもりなのか?個人商店なら値切ってみたいところだが、Hard Offみたいな企業だと難しいだろう。どなたかHard Offで値切りに成功した方いらっしゃいますか?5万円で買う物好きはいないだろうから、マークダウンするのを待つか・・・。周囲の商品を見ると、傾向と対策的には売れないと2割安くなる模様。それでも4万円か・・・3万円にならんだろうか?それなら手を出すかも。

11/11 DXerT氏と2人で飲む。氏が地方勤務しておられる関係で実際にお会いする機会は少なく、ついつい「去る者日々に疎し」になりがちだが、その都度氏が絶妙のタイミングで連絡を下さるので何とか繋がっている。前回二人で飲んだのは記録によれば2008年のGWであった。こうやって日記に書いておかないと危うく忘れてしまう。氏と初めて会ったのは2001年6月のKDXCミーティングだったので、足掛け10年のお付き合いとなる。氏とは同学年という共通点があるが、これは非常にいいものである。同じ時代を生きて似たような経験をしていたという共通項の多さが、より会話を弾ませてくれるのである。19時に東京駅で待ち合わせて、八重洲口至近の居酒屋へ。ビール党の氏は水の如く次々とジョッキを飲み干してゆく。調子に乗るとすぐに失態(寝る/目を回す)をやらかす私は、マイペースで瓶ビールをチビリチビリ飲む(オヤジ)。

・氏は赴任先では全然ラジオを聴いていないとのことで、受信系の話題は一切なし。もっぱら日本BCL界の総括的な話題(大袈裟だな)に終始する。特にBCLクラブ論/情報メディア論がその論議の中心になるが、この話題は私の大きな興味関心事であるので、氏と意見交換するのは実に面白い。「B連」、「KDXC」、「短波」、「Call Sign」、「インターネット」・・・同じ時代に同じものを体験してきただけに、非常に近い視点で論じられることが面白いのであろう。懐古的な話、そして今後BCLをどう楽しもうかという未来発展的な論議・・・話題は尽きない。前回もそうだったのだが、トイレに行くのも忘れて語っていた。

・久々に会うと「ですます調」で話し始めるが、氏もフランクなので私も砕けていき、アルコールの勢いもあり終いには段々遠慮のないことを言い始める。「Tさんがラジオを聴かないのは日本のDX界にとって大きな損失である。どこを聴いたらいいか分からないと言うのであれば、私が選んで差し上げよう。そうだ、地の利を活かしてロシア民放、モンゴル中波、北朝鮮なんかいいんじゃないですか?うん、それがいい、そうしましょう!」とか勝手なことをのたまい、T氏は顔が引きつって当惑している。是非ともその方面のオーソリティーとして珍局受信、VCL、局訪問などやって頂きたいと思うのだが、多分(絶対)やってくれないだろう(笑)。しかし聴いて頂きたいものだ。

・てな感じで3時間ほどノンストップトーキングの後帰途に着く。次はいつだろう?出来れば一泊でラジオ聴きながらやりたいなぁ。

11/6 ご近所大先輩DXerIOMとランチ。この日はOMのお薦めで葉山マリーナまで足を伸ばす。普段のオフ会がファミレスだの大衆居酒屋であるのに比べると、何と言う優雅さか!秋晴れの暑くも寒くもない最高の気候で、道路も混まずにスイスイ葉山に着く。ランチは2回目だが、今回は道中の車内を含め4時間ほどじっくり話す。話題は勿論BCLに留まらない。人生の、そしてビジネスマンとしても大先輩であり、幅広いレンジで会話が盛り上がる。そんな四方山話の中で、実は氏が今は引退したものの30年来のテニス狂であったこと(今の私と同じだ!)を伺い、ますます親近感を増した。仕事についても氏は非常に立派な経歴をお持ちの方であるが、氏の仕事観に大きな影響を与えた上司の言葉などを伺い、仕事に対する哲学の一端も垣間見え大変勉強になった。ラジオを超えて職業も年齢も全く異なる方とこうした話が出来るのは本当に嬉しく、知り合えた運命の不思議を思うし改めて感謝するのである。そんな感じで眼下のクルーザー、青い海、そして遠くに見える江ノ島を眺めながら、充実した時間を過ごす。

・葉山マリーナは「since1964」となっていたので、どうやら私と同い年らしい。そんな点にも親近感を感じながら、マリーナ内にあるコミFM「湘南ビーチFM」のスタジオを記念に撮影して帰路に着く。IOMとは年齢の差を越えまた一歩お近づきになれた気がするし、自転車で5分という至近のアドバンテージもあり、末長くお付き合いさせて頂きたいと切に願う。

・帰宅すると海外のDXerから2通、聞いてくれという音声が届いたので聞いて返信する。1通は1431kHzを受信したもので、和歌山放送の他山陰放送、そして推定岐阜放送までがミックスして入っている。受信地はフィンランドだ。凄い!これはたまげた。

11/5 ↓引き続きKPUG、KERN、KPAYの3局にレポートを送付。KSFNはコール、フォーマット変更したばかりで住所が分からないので、とりあえず旧コールの住所にでも送ってみようかと思っている。

10/31 ↓で受信した局にレポートを書いてみる。久々のレポートだ。とりあえずKFIとKINSの2局だが、初受信局は順番に全部書くつもりだし、ちょっと苦しい状態の局にも書いてみて、もしコンファームされたら正式な受信局としてリストに追加しようと思っている。

10/23 1か月ぶりの房総ペディ。前回は一番信号が上がってきた最後の瞬間にPCのバッテリーが切れるという、最悪の事態で幕切れた。その苦い経験を繰り返すまいと、しっかり対策を立てて臨む。S師からは①アンチウィルスソフト、②無線LANを切るようにアドバイスを頂戴する。私自身はPCの電源(パフォーマンス)設定で、省電力モードにすべきだった(前回はハイパフォーマンス設定になっていた)ことに気付き、それを実行。またPERSEUSのソフトウェアのバージョンも2.1fから3.0beta1にアップグレード(CPUの負担軽減につながると聞く)。意地でもスペアバッテリーなんか買うもんかという気概だ(笑)。

・今回はT師を除く3人組が集結。一路房総を目指すが、車内では相変わらず毒を吐きまくる。ペディの楽しみの半分は車内放談にあると言っても過言ではない。笑っていたらあっという間に着いてしまう。今回はΔFlagをS師のスペシャルセッティングで、なんとマストを斜めにして建立。殆ど芸術とも言えるセッティングに感嘆し、私が漏らした賛辞が「竿の魔術師」。そこから一部省略して「サオ師」に変貌し、またまた下系のギャグに話題が流れて品がなくなってしまう(笑)。

・さてワッチは16時から開始したが、ここでまたまたトラブルが。PERSEUSのソフトは立ち上がるものの本体の接続を認識せず、全然電波が入ってこないのだ。「いつも肝心な時にこの野郎!」と毒づきPCをはたくが、原因はドライバーをインストールしていないUSBポートにPERSEUSをつないだことによるもの。つまり私の無知。ひっぱたいたノートPCには悪いことをした。S師からはノートPCの輝度を下げて消費電力を抑える手法を伝授頂く。15年以上PCユーザーなのにそんなことも知らないのか、俺。こうして19時までの約3時間、30分毎に5分間の記録を繰り返す。

・その間は真剣にワッチをしても仕方がないので、語りのタイムとなる。その中では「ペディに何かもう一つ物足りない。もうひとつエキサイティングな要素が必要だ!」という議論になる。PERSEUSではリアルタイムワッチをしないので、手持無沙汰になってしまうのだ。そこで「S師を講師とする技術講座開講」「カラオケ大会実施」「一人一芸(安来節、腹芸)やる宴会」など実現性に乏しい提案がなされるが、落ち着いたところは単なる宴会。但し美味いものを食べること~季節的にも鍋、おでんの類が良かろうということになり、早速来月から実施することになりそうである。こうして19時に撤収し、手際良く30分足らずで片づけ、横浜に21時過ぎに到着なので相変わらず早い。

・さてそのペディの成果についていつも思うのだが、リアルタイムに聞いている瞬間は全くと言っていいほど各局の入感に気がつかない。しかし帰宅して腰を落ち着けて解析すると、コンディションがまともでさえあれば絶対にそれなりの局が入っているから不思議だ。今回もMy firstとしては640/KFI Los Angeles,CA980/KINS San Rafael,CA1170/KPUG Bellingham,WA1180/KERN Wasco,CA1290/KPAY Chico,CA1510/KSFN San Rafael,CAが取れていた。この他もアナウンスの確認は取れないものの1150や1310でメキシコらしき局、1590でもスペイン語局が聞こえていた。残念ながら全て西海岸沿岸局であり、内陸部には入り込めなかった。同行のお二人は既受信局が殆どのようだったが、私自身は大いに楽しめたと言える。懸念していたバッテリーも上述のような点に留意して運用したら、最後まで持たせることが出来た。早くも次回が待ち遠しい。

10/6 S師とランチオフ。珍しくも「DX界への貢献と国際交流」などという真面目なテーマを論ずる。師はその両方を実現すべく、海外DXerのサイトに貴重な資料を寄稿なさった。素晴らしいことである。我々は他のDXerから(特にネットからだが)非常に有用な情報を頂戴する。そして世の中Give & Take。頂いたら返さなくてはいけない。私自身がどの程度返せているか分からないが、このサイトを運営していることも何%かの還元のつもりである(え、なってない?)。国際交流はガラパゴス化せず広く世界のDXerと交流して、より向上していこうという前向きな気持ちの表れだ。「来年は一緒にシアトルに行きましょう!」などと話は盛り上がる。その前にちゃんと会話が出来る語学力だ。もっと勉強せな。

・今日やっとPERSEUSのソフトをVer.3.1にアップグレードする。何せドライバーのアップデートをするのが面倒で、ずっとVer.2.1を使用していたのだ。面倒臭がるのはオッサンになっている兆候だ。まだまだ老け込む歳じゃない。しっかりしなくては!アップグレードついでに使っていないソフトを色々片付けたら、PCが以前よりも明らかにサクサク動いている。思わぬ副産物だ!

10/5 牛の歩みのようだが、少しずつ作業は進んでやっとここまで来た。さあ、いよいよ配線だ。上手く行くといいが、失敗したら「敗戦処理」はS師に頼もう(笑)。

9/20 先日からチャレンジしているAFハイカットフィルタの「3桁周波数カウンタ」部分を作る。これはフィルタの遮断周波数をデジタル表示するものである。私の7030に装着しているCFL-218Aだと帯域が「1.8kHz」だが、これを「1.67」のように7セグメントLEDで表示させる。しかし工作は相変わらず細かい。目が悪くなって(老眼!)ちゃんと半田付けされたかどうかがその場で分からず、後からベランダに出て自然光に照らしてみないと確認できない始末だ。情けない!しかし何とかできたようで、この部分は概ね完成。とにかくのんびり焦らず楽しみながらやろう。

9/18 近所の空き地にチョイペに出動。折角の3連休だし、先週のペディで19時を記録できなかったそのリベンジの意味もあった。コンディションは分からないが、とにかくノイズフリーのスポット、そして通常のペディで使用する周囲長30mを超えるΔフラッグを使えば、それなりに聞こえるのではないかとの期待感があった。7年ほど前になるが、K9AYを使用し相模川河川敷でチョイペをしたときもそれなりに受信できたので、楽しみにしていた。

・セッティングの時間を最小化するために、予め自宅の駐車場で愛車の助手席と後部座席にリグやバッテリーをセッティングし、電源を入れるだけにしておく。そしてアンテナも素早くセッティングできるように、必要なものだけをトランクに入れて行く。18~19時の1時間勝負として、17時半に家を出る。5分で着くが、いつの間にか草がぼうぼうに生えていて、場所の選定に迷う。その隣のスペースに決定し、すぐにアンテナのセッティングを開始。やはり少しは手間取り、車に戻ってスタンバイできたのは17:55、ギリギリだ。そうして17:58、18:28、19:57の3回記録して帰宅。

・帰宅してからの解析だが、残念ながら常連すら非常に弱かった。入っていたのはCKNWやCKST、KKOL、XEPEなどの常連局のみ。リアルタイムに聞いているときも全然ダメだなと思ったのだが、そのときダメと思っても後で聞いてみると結構入っていることがよくある。しかし今回は本当に全くダメだ。ローノイズと大アンテナはいいし自宅ではこれらすらも聞こえなかったと思う。が、やはり信号自体が弱いのだ。海岸線~特に外房には全然敵わないのだ。勿論コンディションも悪かったのだと思う。これでコンディションが良ければそれなりに入ると思うが、これではどうにもならない。

・たった1時間いただけなのだが、いきなり警官が現れ職務質問を受けた。携帯で連絡を取り合ったS師やT師は「近隣住民に通報されたのではないか?」と仰ったが、どうやらそうではなさそうだ。APECに向けた警戒態勢の最中であり、しかもチョイペの場所は米海軍厚木航空施設に隣接する場所だ。テロを警戒される地域ではある(そう言えば田代某もAPEC警戒中の警官に逮捕されたではないか。警官にそう言ったら、「いや、無線で田代まさしって名前が流れましてね」と笑っていた)。いきなり自転車で現れてさすがにビックリしたが、それでも慣れているので怪しまれないように自分から免許書を出して「ラジオを聴いてるんです。怪しい者じゃありません(笑)」と言って信用させると間もなく去って行った。しかし職質の対応までしたのに、ボウズは無いよなぁ(涙)。準備後片付けを入れると2時間以上掛かる。割に合わない・・・またまた要リベンジ。

アンテナは暗くて見えませんな
助手席に置いたノートPC

9/11 久々の外房ペディ。T師、Shinさん、社長の4人だ。アクアライン経由のルートはすっかり覚えて、横浜から2時間ほどで到着。まずはビールを飲んで、のんびり寛ぐ。休日の昼間に飲むビールは最高だ。アンテナはすっかり定番になった感のあるフラッグ。アース不要なのが楽でいい。さっさとセッティングし、後は電波の到来を待つだけだ。

・コンディションイマイチと思ったが、後日解析してみるとアメリカではアイオワ、カナダではマニトバ、南米はアルゼンチンまで入っているのだからさすがのロケーションだ。もっとも私は18:58にPCのバッテリーが切れて、この日最大のチャンスと言うべき19時正時を取り逃したので、解析してもやる気無し夫だが・・・。今回のマイファーストは、S師のサジェスチョンで聞いた1570/KUAU,HIのみである。690で18:30に"La voz de モジョ"と聞こえるここはどこだろうか?690は時間によって聞こえる局が入れ替わり、カナダ、ハワイ等がフルーツバスケット状態だったがスペイン語なので・・・。

・19時で撤収し帰路に着く。帰りの車の中では相変わらずフリートーキングだが、私は最近感じること~BCL復活ブームの衰退~について語ってみた。私自身がBCLを復活したのは2000年11月であったので復活後丸10年になる。2000年頃はもう少しネットでの活気があったように感じる。HPの数も多かったし、掲示板での発言数も多かった。以下は私の推測になるが、2000年頃をピークとしてBCL復活ブームがあり、それは既に衰退期に入ってしまったのではないだろうか。BCL復活には私もその一人だがインターネットが大きく寄与していると思う。インターネットの商業利用の解禁(94年)、Windows95のヒットによるホームコンピューティング時代の到来(95年)が、BCL復活の後押しをしたように感じる。私と同じように「BCL」をキーワードに検索して、それがきっかけで復活した人が案外多いのではないだろうか。したがって、2000年前後はこうした復活組の増加でそれなりに盛り上がっていた訳である。ところが実際の短波放送の世界は、皮肉にもインターネットの普及でますます追い詰められる状況に陥った。私の復活以降だけでも相当数の局が短波放送を廃止してしまった。これでは復活組も張り合いがなくなるというものであろう。したがってBCLブームと同じような、少し聞いてQSLを貰ったらリタイアしてしまうという図式が繰り返されたのではないかと思うのである。このようなサイトを運営して遊んでいると、時々いろんな方から感想や励ましのメールを頂戴することがある。サイトを立ち上げた頃は相当数あったし、それが一つのインセンティブにもなっていた。ところがここ3~4年はそうしたメールの件数が明らかに減った。それは私のサイトが中波DXに傾倒し、一般的なBCLの共感を呼ばないからだと思っていた。それも事実だと思う。しかし今日皆さんと話していて自分で思ったのは、復活組の絶対数が減ったのではないかということである。復活すべき人はあらかた復活してしまい、もう新規に復活している人は非常に少ないのではないだろうかという推察である。この推察はそれなりに当たっているように思う。まあ趣味なので数が多ければ良いというものでもないし、BCL向け製品(リグ、アンテナ、書籍など)が世の中から消滅しない程度の人口がキープできれば良いのだが・・・そんなことを話したり考えたりしながら22時過ぎに自宅に到着。

8/21 ハムフェアに遊びに行く。昨年は行かずに後悔したので、今年は必ず行こうと決めていた。とは言え午前中は長女の進路説明会があったので、ビッグサイトに到着したのは14時半過ぎ。時間的にはまさにJSWC講演会が始まるタイミングだったので、まずはそちらにお邪魔する。影山さんによる非同調ループアンテナ開発に際しての苦心談、及び赤林OMによるBCL界の傾向と対策についてのお話を拝聴した。

・全くハムフェア会場そのものを見ないのも寂しいので、16時から少しだけ見て回る。こちらの方は時間も遅かったので、既に目ぼしい物もない。会場の雰囲気を楽しみ、CQ誌のバックナンバーを見つけて1冊だけ買う。2000年9月号で、赤林OMがALA-1530についてレビューなさった記事が掲載された号である。BCLを復活した際にリグを探しに訪問したハムショップの主人に、これのコピーを見せられて勧められてからもう10年だ。早いもんだなぁ。

・最後は親しいお仲間との飲み会。年中会っているS師は勿論T師、そして関西から久々お目に掛かるNGO先輩、その後残念ながら仕事でハムフェアには参加できなかったものの後から参加してくれたMiyaさんの5人だ。久々会えそうだったNodatec氏は、飲み会は無念の不参加となった。昼間の暑さで渇いた喉に最高の生ビール、そして芋焼酎のボトルをぐいぐいやると、すっかり出来上がってボルテージ全開!その勢いで過激な本音トークを展開し爆笑するが、余りに過激過ぎてここでは紹介できないのが残念。まあ酔っ払いの罪の無い放談だ(笑)。大笑いと記念写真の後、品川駅新幹線口でNGO先輩を万歳三唱で見送り、帰りの電車は爆睡しながらやっとのことで帰宅。

   爆笑トークでボルテージが上がるNGO氏(笑)

・参加して改めて、ハムフェアというところは年に一回人と会いに行くところなんだなぁとつくづく感じた。この日も朝は地元の駅でIOMにバッタリお会いし、講演会会場で今一度会った。ハムフェア会場でも千載一遇のタイミングでI氏に会えた。クラブブースではM氏に会えたし、講演会場では名古屋からいらしていたY氏にも初めてお目に掛かれた。一度にこれだけの人に会える機会は他にないので、このイベントが続く限り行きそうな気がする。

8/13 久々に書いてみる。BCL活動自体が停滞し、何も書きたいことが無かったのである。EスポDXも受信できるのは同じような局ばかりで、もう一つ燃えるものが無かった。夏は暑くて、外に聞きに行く気もしない。まあ無理してやる必要もないし、趣味に対する私のスタンスは「自然体」だ。聞きたくなければ聞かぬもよし。ただ止めたいとは思わないし必ずまた遠くの局を聞きたいという気持ちが盛り上がってくる筈なので、聞きたくなるまで/そして何か書きたくなるまで放っておくのである。

・久々に書いたのは「AFハイカットフィルタ」の製作を開始したからである。これは切れ味鋭く混信をカットしてくれる、高価なクリスタルフィルタ並みの機器だ。これを知ったのは2005年春の話で、S師が製作なさった実物と実際に混信をスパッと切っている状況を拝見して、「これは作らねば!」と瞬間的に決心した。そして考案者の方より基板と使用するICを分けて頂いて、やる気満々だった。それなのにここまで何もしなかったのは、ICが最早生産中止で貴重なのでこれで失敗したら後がないと慎重になったためである。そうしてグズグズしている間に、非常に大きな出来事が起こった。PERSEUSの登場である。ハイカットフィルタは、クリフィルの入っていない7030PLUSで使用しようと思っていた。ところがPERSEUSを導入してペディではPERSEUSしか使用しなくなり7030を使用すること自体が非常に稀になり、ハイカットフィルタは必要性がなくなってしまった。しかしこちらも必ず作ろうという気持ちは持ち続けていた。

・そんなある日考案者の方のページを拝見したらキットがバージョンアップしてICも新しくなり、「これで失敗したら終わり」という背水の陣の状況でなくなったことを知った。更に逆に言えばPEESEUSのお陰で「どうしても作らなければならない」という呪縛から逃れることになり、気楽な気持ちで製作に臨むことが出来るようになったせいでもある。

・今日はICやトランジスタを装着してみた。ICの半田付けは細かい作業で難しい。果たして上手く着いたのだろうか?ゆっくり工作を楽しみながら作ってみようと思っている。

       S師の実物をお手本にしながら・・・                  ICは上手く着いたのか?