毎年年末に書いているBCL LIFE年間レビューだが、諸事情により遅ればせながらやっと本日行うことが出来た。ここで振り返ってこの一年間を総括し、それに基づいて来期どう動くべきかについて指針を立てて、より充実して過ごせるように展望してみたいと思う(既に年は明けているが、便宜上2016年を「今年」と記載)。

まずは今年最高の想い出は、何と言っても米国オレゴン州Rockwork4Cliffに飛んで、海外の同志とともにペディに臨んだことである。これは昨年末に宣言したことを有言実行出来た。この趣味を再開して暫くして海外DXerとのネットを通じた交流が始まり、いつかはリアルに会って交流したいものだと思ってきた。この10年越しの夢がやっと実現したのである。魅力ある仲間は、国境を越えて求めて行きたい~今回会った方々は実力・情熱を兼ね備えた素晴らしいDXerであった。人生はまだ長く、このスタートは決して遅くはない。今年を元年としてもっと英語を勉強して、沢山の同士と交流したいという想いを強くした。

お仲間との交流という意味では、勿論国内でも大いに楽しんだ。一番想い出に残るのはNDXC40周年記念ミーティングへの出席である。名古屋の皆様には大変歓待して頂いた。前回参加した30周年と異なり今回は前夜祭から参加したのだが、今後二度と揃うことはないかも知れないゴージャスなタレント集団と一緒に飲んで語って、夢のような時間を過ごした。それから意外にも楽しかったのは茅ヶ崎アサヒ荘宿泊ペディ。近場であっても安い民宿であっても、修学旅行のように布団を並べて敷いてワイワイ騒ぎながら飲んで喋るのは新鮮で楽しかった。人生は一期一会~交流の機会を逃すのは嫌いだ。だから自分からも躊躇無くお声掛けしたし、逆に声を掛けて頂ければ可能な限りご一緒させて頂いた。

それから今年注力したのは、受信機器をストレス無く使えるように整備したことである。長年不調でストレス源だったPERSEUS、自分で改造したものの発振気味でDX受信に不適だったPL-380などを入れ替えた。前者は当たり前のことなのだが、これで当たり前のように受信できるようになったし、後者はUltralightDXの第一人者、今回Cliffで会ったGary氏に直接お願いして氏が製作したものを送って頂き、やっと自分もこのフィールドに参入することが出来た。太東崎で強力に入感するTP局を聴き、暫し感慨に浸ったものである。

DXペディションはCliffペディや単独開催も含めて9回参加した。太陽活動的にそろそろ中波に適したサイクルに入っていきそうだということで期待して臨んだが、残念ながら未だ少し早かったのかはかばかしい結果は出せなかった。しかしながら9月の太東崎は空電が多かったものの信号が強く、ピーク時を髣髴させるものを感じたのも事実である。夜明けは近いと感じるので、腐らずに続けたい。

TDXC関連はPROPAGATIONも無事Edition4を刊行。飲み会は勿論のことシャック訪問、工作会、フリマ訪問等々、やはりここを拠点として動いた。

BCLから少し外れるが、同じ電波の遊びであるCBの世界に参入したことも今年の想い出だ。TDXCの面々はBCLだけに捉われず無線遊びにも積極的にチャレンジしている。今年はお仲間のさわぽん氏のご厚意で、SONYの8chCB機を入手することが出来た。Eスポシーズンには宮さんのガイドで遠距離局の交信は出来なかったが受信に成功し、CB遠距離交信の世界にも足を踏み入れることが手来た。不慣れ故上手く出来なかった交信も、少し時間は掛かったが秋にはやっと出来るようになった。

さて、そんな総括を元に、来期を展望しよう。

来期改めて熱意を持って取り組みたいのがDXペディションだ。ブレイクの兆しは見えていると思うので、昨年以上の頻度で参加したい。

次に今年先鞭をつけた海外DXerとの交流だが、幸いにもそこで会ったメンバーの一人が来年の来日を計画しているとの私信を頂戴した。その日程に合わせてペディを企画することで同氏とは合意しており、今年のみに留まらず交流が発展する可能性が見えてきたことは良い兆しである。その日のためにも、上述の通り来年も語学力向上に励もう。

従前からの活動はそのままのテンションで継続したい。TDXC、今回区切りの5号を迎えるPROPAGATION、チョイペ、飲み会、工作会、遠足、無線・・・お仲間との交流の中で、きっと沢山の楽しみが生まれていきそうである。

今年末でDSWCIが解散したり、かつて交流したDXerがサイトを閉じたりと、やはり退潮の流れは止まらない。直近ではノルウェーでのFM放送終了のニュースまで飛び込んできた。しかしそんな話を見聞きしても、自分は強がりではなく全く悲観などしていない。~これは後日別途具体的に記すつもりだが~少なくとも日本という国で現時点(2017年)においては楽しむための素材は残されており、それをどう活かすかはその人次第であると考えるからである。来年も大いなる希望を持って、この趣味に取り組んで行きたい。

(Jan.9,2017)